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自作ポルタ用機材搭載アダプタのようなもの




1.ポルタに機材を搭載するには

 VixenのポルタU経緯台は鏡筒を「アリミゾ式」で着脱するようになっており,そのままではカメラや双眼鏡などの機材を搭載することはできません。 そのため,Vixenは「ポルタ用マルチプレート」というオプション品を販売しており,このプレートをポルタのアリミゾに取り付ければ一眼レフカメラや双眼鏡などの機材を搭載することが可能になります。

 ただし,結構なお値段のプレートですので,ここはやはり,それらしきモノを自作してみようと思うに至りました。


2.ホームセンターへ

 例によって,またまた近くのホームセンターに出かけました。 目的は「ポルタ用マルチプレート」のようなモノを自作するということですが,色々と店内を物色していると,なんとかなりそうなモノがありました。

 購入したモノは以下のようなものです。


  スカイクリーン 面付けパーツ HP-8B    \943(税別)
  長穴ワイド棚受 Y-029 75×150 2個   \342(税別)×2
  =====================================================
  合計                 \1,627(税別)


 




3.アリガタプレートの代用

 アリガタプレートとはポルタの微動装置にあるアリミゾにはめ込むプレートで後面に向けて傾斜のあるプレートです。 このプレートのようなモノが何かないかと探していたところ見つけたのが,「スカイクリーン 面付けパーツ HP-8B」という製品でした。 本来の用途は物干し取付用のパーツなのですが,形状を見るとポルタのアリミゾにはまりそうな形で,ボルトが2本付いており,他の金具の取り付けも簡単にできそうな感じがしました。

 ただし,アリガタプレートのような後面に向けての傾斜は無く,また,この時点ではアリミゾに収まるのかどうかもわかりません。 迷いましたが,もはや賭けのつもりで購入に踏み切りました(笑)。

 あとは,このアリガタプレート代用品に取り付けるL字型の棚受金具をホームセンターにて購入しました。


4.組み立て

 組み立ての前に,購入したアリガタプレート代用品(HP-8B)がポルタのアリミゾにはまるのかどうかを確かめねばなりません。 なんと,ギリギリはまりました。アリミゾにはめ込んでポルタの2本のねじで締めこむと,もうびくともしません。スチール製なので強度もありそうです。

 ただし,アリミゾの傾斜に沿ってぴったりとはまっているわけではなく,若干の隙間があります(右下画像[クリックで拡大画像を表示])。神経質な方にはおすすめいたしません。

 



 さて組み立てですが,プレートと2つのL字型金具を付属のボルトで結合させます。 ここから先もいろいろと考えてはいたのですが,simple is best ということで,これにて完成とします。。。どこが自作なんだと突っ込まれそうですが(笑)。なお,完成形が最初にある画像となります。

5.ポルタに取り付け

 ポルタに取り付けると以下画像のような感じになります。プレートはポルタの2本のねじを締めこむことで安定します。

 




6.使い方いろいろ

 このアダプタのいろいろな使い方を紹介します。

6.1.カメラや双眼鏡を搭載する

 L字型金具に自由雲台やピノホルダーを固定する際は左下画像のように1/4インチボルトネジで固定することができます。 また,1/4インチボルトネジ(と角ワッシャー)だけでL字型金具に直接,カメラを接続することも可能です。

 



 一眼レフカメラや双眼鏡を搭載すると以下の画像のような感じです(カメラはSONY α37,双眼鏡はVixen アルティマZ7×50,カメラは自由雲台,双眼鏡はピノホルダーを使用)。

 



6.2.鏡筒を搭載する

 L字型金具に,スコープタウンで購入した外形80mm用の鏡筒バンドを取り付けたのが左下の画像です。

 これに,アリミゾ式ではない鏡筒(BORG 77EDU)を取り付けてみました(右下画像)。ちなみにファインダーおよびファインダー脚もスコープタウンで購入した6×30用で,BORGのファインダー台座にネジ止めしています。

 



6.3.自作簡易赤道儀を搭載する

 現在は,もう使用していないのですが,このアダプタを使って自作の簡易赤道儀をポルタに搭載し,星空撮影を行っていました。詳しくはこちらをどうぞ。


6.4.ポタ赤を搭載する

 L字型金具に,板材を取り付けてボルトで固定したものが左下画像になります。

 これに,ポタ赤(ケンコー スカイメモS)をハンドルネジで固定し,ポルタU経緯台のアリミゾに取り付けます(右下画像)。ポルタの微動装置を使うことで,比較的楽に極軸合わせが出来ると思います。 ただし,一度極軸を合わせたら,微動装置の硬さ調整ビスを締めて動かないようにしておかないと,簡単に極軸がズレてしまうことになります。

 右下画像のような,付属のショートプレートに自由雲台と一眼レフカメラを取り付けただけの撮影の場合は,これで十分使えますが,ポルタU経緯台の耐荷重は5kgなので, スカイメモSのドイツ式ユニットオプションを使って鏡筒を搭載するような撮影は,おそらく重量的に無理だと思います。

 




以上。

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